研究部門

電気工学部門

電気工学部門

電気工学部門には新エネルギーの利用、パワーエレクトロニクスシステムおよび環境低負荷形の電力・エネルギーシステムの研究、コンカレントシステムの検証・制御・最適化ならびに大規模複雑システムの分析・計画と最適化に取り組むシステム・制御工学講座と、強力なレーザーシステムや磁場システムにより核融合発電の実現を目指すとともにそれらの技術を応用した新しい産業基盤技術の開発を目指す先進電磁エネルギー工学講座があります。教育面からは、各講座の教員を中心とした履修コースがあり、システム工学、制御工学および電力工学・電気機器工学、レーザー、プラズマ、高エネルギー粒子、ビームシステムなどを学ぶ電気工学コースを提供しています。なお、関連講座としてレーザーエネルギー学研究センターの3研究領域とも、教育・研究面において密接な協力関係にあります。

【キーワード】 システム・制御工学、スマートグリッド、パワーエレクトロニクス、ゲーム理論、電磁、エネルギー、パワーレーザー、核融合エネルギー、プラズマ

情報通信工学部門

情報通信工学部門

必要不可欠な社会インフラである情報通信ネットワークは、近年の無線通信技術の進歩によって更なる発展を遂げようとしています。スマートホンに代表される携帯端末の普及に伴い、ネットワークを行き交う情報量は急激に増加し続けており、近い将来、あらゆるものがネットワークに繋がる(Internet of Things)ようになると考えられています。これらの情報流通を支えるための核となる技術は言うまでもなく、高速・大容量、堅牢、かつ高機能な情報通信ネットワークです。本部門は日本で最初に通信技術を専門に教育・研究する学科として設立された旧通信工学科の流れを汲む研究組織であり、通信ネットワーク工学講座、通信システム工学講座、光電波工学講座ならびに知能システム工学講座(協力講座)の4講座、計9研究室で構成され、ICT分野の研究を協力して推進しています。また、本部門の教員によって提供されている情報通信工学コースは、光通信、ワイヤレス通信、マルチメディア情報ネットワークの基礎理論から最先端の応用技術まで体系的に学ぶことができ、ハードウェアとソフトウェアの両方の技術をバランスよく習得できるカリキュラムを備えています。これまでに輩出してきた数多くのエンジニアがICT分野のフロンティアで活躍していることを誇りにし、これからもICT分野の更なる発展に大きく寄与する『夢』多き技術者を育てていきます。

【キーワード】 コンピュータネットワーク、超高速光通信ネットワーク、広域帯マルチメディアネットワーク、広域帯ワイヤレス通信、量子光通信、光非線形通信、リモートセンシング、データマイニング、機械学習、サイバーセキュリティ

量子情報エレクトロニクス部門

量子情報エレクトロニクス部門

エレクトロニクスは、コンピュータや光通信などのITをはじめとする現代社会のあらゆる領域において不可欠な基盤技術となっているため、医学分野などの他分野との融合により益々拡大する関連分野を含めエレクトロニクス分野の更なる進展が期待されています。本部門では、エレクトロニクスの高度な応用を拡大するだけでなく、技術革新を展開し未来技術を創造するため、新規な半導体や無機・有機の電子・光機能材料、極微構造・量子構造と新機能の創製と解析、電子デバイス・光電子デバイス・フォトニックデバイスの先端的基礎理論および新デバイスの創製と実証、高度集積化技術、次世代IT、バイオ工学やライフサイエンスなどへの応用に関する研究と教育を行っています。
本部門は、創製エレクトロニクス材料講座、エレクトロニクスデバイス講座、および集積エレクトロニクス講座の3基幹講座(10研究領域)、ならびに光・電子材料科学講座、極限科学・量子科学講座の2協力講座(5研究領域)で構成され、原子スケールからマクロスケールにわたる様々な研究対象について種々の先端研究手段を活用して上記の広範な研究を推進するとともに、それらに対応したカリキュラムを備えた教育コース(量子情報エレクトロニクスコース)を提供することにより、エレクトロニクス分野において不可欠な要素となる基礎力・応用力を有した研究者や技術者を育てることを目指しています。

【キーワード】 液晶デバイス、IoT、有機エレクトロニクス、光量子コンピュータ、光情報通信、量子情報処理、脳情報解析、半導体ナノ素子、原子レベル構造計測、極限バイオセンシング、光学材料、情報フォトニクス