研究交流活動 2008

※個々の活動詳細に関してはイベントカレンダーをご参照下さい。

共同研究

大阪大学レーザーエネルギー学研究センター、英国ラザフォード研究所、仏国LULIの高出力レーザー、米国ミシガン大学超高強度レーザーを有機的且つ効果的に使用することでバーチャルな高出力レーザーラボの機能を持たせ効率的な共同研究を進めます。また各国の計算コードに関しても、状況に応じて最適なコード開発・利用を行うことで効果的・効率的な共同研究を実施します。本計画では、若手研究者、博士課程学生を参加させることを条件とし以下の共同研究を実施します。


  • 日米英チームにより相対論プラズマ物性の共同実験を英国RAL、米国(ミシガン)にて実施。ネバダ大学との理論に関する共同研究を実施します。
  • 仏LULIと阪大レーザー施設により高圧凝縮物性の共同実験を実施。19年度の予備調査をもとに米国リバモア研究所での共同実験を実施します。
  • 日英米の共同でX線自由電子レーザーによる固体-プラズマ中間体を生成するための共同実験を実施する。集光実験をドイツ・ハンブルグDESYの装置で行います。またX線励起などの理論的な共同研究は実験室宇宙の電離プラズマと連携を取りながら実施します。
  • 日仏英のチームで阪大レーザー、英国RAL、仏LULIの装置を利用した実験室宇宙物理(ジェットの生成と無衝突衝撃波)に関する実験と理論の共同研究を行います。
  • 日仏、日英のチームにより仏LULI、英RAL、阪大レーザーの装置を利用したプラズマフォトニクスの共同実験を実施。ネバダ大学との理論に関する共同研究を実施します。

セミナー

2008年度は英国、仏国、米国に関係する3つのワークショップとセミナー1件を予定しています。日本国内開催として3回、英国開催を1回行う予定としています。特に国内開催の1つは国際ワークショップとして実施します。

 

  • 米国を中心として相対論プラズマ物性に関するセミナーを実施します。(2008年9月)
  • 日本と仏国における高エネルギー密度科学全般に関する連携推進を目指した第1回日仏ワークショップを仏国大使館、フランス国立科学研究センター(CNRS)東京オフィスと連携をとり東京で開催する。なお本ワークショップは日仏国交150周年記念事業の1つとして仏国大使館の協賛で実施する予定です。(2008年9月)
  • 日本と英国における高エネルギー密度科学全般に関する連携推進を目指した第2回日英ワークショップを日本学術振興会ロンドンオフィスと連携をとり英国で開催します。なお本ワークショップは日英国交150周年記念事業の1つとして実施する予定です。(2008年12月)
  • 米国メンバーのA. Ng博士が提唱したWarm dense Matter(固体-プラズマ中間体物性)に関する国際ワークショップを当拠点形成プログラム主催によって実施予定です。当国際ワークショップは、米国、英国、仏国が中心にこれまで米国と欧州との相互に実施してきましたが、今回初めて我が国での開催予定となりました。(2009年3月)


研究者交流

上記共同研究、セミナー参加のための派遣、受け入れを通じて研究者交流を行います。特に共同実験には若手研究者、博士課程大学院生を積極的に参加させることで現場レベルの交流を促します。またこれらとは別に20日程度若手研究者(博士課程大学院生)を英国ラザフォード研究所に派遣し情報交換や次世代ネットワークの基盤構築に役立てます。また若手研究者(博士課程大学院生等)を6月開催のヨーロッパ物理学会(ギリシャ)に2名、11月開催の米国物理学会プラズマ領域に2名派遣し研究成果の発表機会を与えます。ヨーロッパ物理学会では同時にサテライトミーテイングとして英、仏、米、日本を中心としたワークショップ開催する予定であり、これにも参加させる予定です。
さらに日本のコーディネーターを欧州拠点および米国拠点・主要協力機関との議論するための派遣を実施し、マッチングファンドを含めた戦略的な国際連携について19年度の検討をもとにアクションを開始します。



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