平成21年度 実績報告書
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教育研究プラットフォームIDER研究成果/IDERユニット様式 4 グ ロ ー バ ル C O E プ ロ グ ラ ム - 次 世 代 電 子 デ バ イ ス 教 育 研 究 開 発 拠 点 - 平 成 2 1 年 度 I D E R ユ ニ ッ ト 研 究 成 果 報 告 書 1. IDER ユニット 名称 等 ふりがな ふじむら まさとし 役職 ユニットリーダー の氏名・役職 藤 村 昌 寿 准教授 所属 ( 部局・専攻・講座 ) 大学院工学研究科・電気電子情報工学専攻・栖原研究室 連絡先 TEL 06 - 6879 - 7772 e - mail fujimura@eei.eng.osaka - u.ac.jp ユニット名称 ( 日本語名および英 語名の両者を記入 ) ( 日本語 ) 次 世代情報通信ネットワークを支える高機能フォトニックデバイス ( 英語 ) Advanced photonic devices for new - generation communication networks 2.研究開発の概要 および 平成 21 年度の研究進捗状況と成果 提案した研究開発課題の背景、目的 、 および年度当初の計画について記入してください 。 また、 提案した研究 内容に関する進捗状況、成果について自由に記述してください。 【背景、目的】 次世代情報通信ネットワーク実現に向けて、フォトニックノードおよび ワイヤレスシステムと のゲートウェイノードで用いられるフォトニックデバイス、フォトニックサブシステムの研究開発が急務となっ ている。しかし、ネットワーク設計者とデバイス開発者の間には大きなコミュニケーションギャップが存在し、 研究の効率的な実施が容易ではない。本ユニットでは、栖原研、北山研、井上研、小牧研の4研究室が それぞれの研究室で培った研究シーズをもちよる形で連携して研究を実施することで、このような蛸壺的 状況を打ち破り、デバイス作製プロセスからネットワークサブシステムのアーキテクチャまでを俯瞰しつつ 最適化した 、各種高機能フォトニックデバイスを提案・開発することを目的とする。 【成果】これまで、 各研究グループにおけるシーズ的研究の成果を互いに持ち寄り、評価し 合い、その結果を再度各研究グループに持ち帰って検討を深めることを基本的な活動スタイ ルとして きた。本年度も、研究実績欄に記載するような研究成果が得られている。 また、 グローバルセミナーおよび AMP プロジェクトで培った国際協力関係から 発展して 、 英国 Aston 大学の M.Eberhard 博士の研究グループ と 光多値変復調方式の受信方法につい て の 国際共同研究がスタートし 、研究成果が生まれつつ ある。 アストン大学側で理論検討 とシミュレーション実験、阪大側で実験による 実証 をすす めている。 さらに、本年度は、グループ内で共通のより具体的な目標を設定するために、報告会、検 討会を繰り返して開催した。まだ検討を掘り下げている段階ではあるが、 「 非線形光学デバイスによる光波位相制御とその多値変調光信号変復調 システム 応用 」 を共通の研究目標として定めることと決めた。この共通テーマの下、 LiNbO 3 非線形光学波 長変換デバイスにおいて実現できる光波位相制御の可能性についての探究と実証、差動 4 値 位相シフト変調 ( DQPSK ) 方式における 高速 変復調 実験、を手分けして行うとともに、最終的 ( H23 年度)には LiNbO 3 非線形光学波長変換デバイスを用いた DQPSK 復調システムの実証実 験を行うことを目標とした。 現在、理論的検討とあわせて実験に用いる器具の整備を行って いる。 図1に、 LiNbO 3 非線形光学波長変換デバイスによる位相制御を用いた、 DQPSK → DPSK 信号フォーマット変換 の概念図を示す 。 72

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