平成21年度 実績報告書
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講演の応用の対象である,MNRの原理ならびに従来の強磁場NMRの特徴と欠点がまず解説された.これに対する,現在,注目を集めている低磁場NMRの特徴ならびに課題が説明された.低磁場NMRの欠点を補うために,超低磁場計測が可能なSQUIDマグネットメーターの導入が説明され,実際の応用例が紹介された.低磁場NMRとMRI,SQUIDを用いたMCGとNMR応用例,マルチチャンネルシステムを用いたMRIが解説された.そして,講演者がChinese Academy of Sciencesにおいて,実際に行った実験について説明された.本セミナーにより,講演者との活発な議論を通じて,国際的な研究交流を行うことができ,IDER研究を推進する上で大変重要な知見が得られた. (2)Recent Development of Organic Solar Cells 開催日: 平成21年7月23日 講演件数: 1件 (うち外国人講演1件) 参加人数: 58名(うち外国人3名) 概要: 招待講演としてProf. Niyazi Serdar Sariciftci (Johannes Kepler University, Austria)を招き、「Organic nanostructures for Optoelectronic Devices」と題して、講演をしていただいた。有機材料及びデバイスの基礎から、有機ナノ構造体とオプトエレクトロニクスデバイスの最新の研究成果についての詳しく説明があり、光導電性の有機分子、高分子の性質と、有機薄膜太陽電池といった電子デバイスへの応用とその発展性についてわかりやすく説明された。 有機エレクトロニクスに深く関連した内容であり、「フレキシブル・プリンタブル有機光デバイス」及び「次世代高効率有機光電デバイス」の開発を目指す本IDERユニットの研究推進に大いに参考になった。特に講演後の議論では、時間が超過するなど、活発な議論が行われた。 また、講演会に際して当該セミナーの一環として情報交換会を行い、研究活動についての情報交換をおこなった。 (3)Recent Development of Organic Devices and Materials (V) 開催日: 平成21年8月3日 講演件数: 1件 (うち外国人講演1件) 参加人数: 30名 (うち外国人2名) 概要: グローバルセミナーの招待講演としてDr. Rahmat Hidayat (バンドン工科大学(インドネシア))の有機材料及びデバイスの最新の研究成果についての講演会を開催した。 (4)Restoring Motor and Sensory Function with Neuroprostheses 開催日: 平成21年8月3日 講演件数: 1件 (うち外国人講演1件) 参加人数: 21名 (うち外国人2名) 145

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