平成21年度 実績報告書
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二日目は、主に生体模倣工学 (Neuromorphic engineering) に焦点を絞った講演が行われた。神経細胞の持つ優れた情報処理・伝達手法を工学的応用に生かしたデバイス(順応型対数応答視覚センサ、スパイク出力型高速カラー視覚センサ、スパイク出力型シリコン内耳)や、神経の情報処理を検証するためのデバイス(網膜細胞のニューラルイメージを模倣するエミュレータ、神経細胞の応答をシリコンで表現したニューログリッド)が紹介され、議論がなされた。 また、その後のデモセッションでは、本ワークショップで口頭発表された多くのデバイスがデモンストレーションされ、聴衆がneuroengineeringの研究成果を身近に体験する機会が持たれた。 本ワークショップで取り扱っているような学際的分野では、異分野間のコミュニケーションが発展の鍵を握る。医学・生理学・工学者間の議論や意見交換がなされた本ワークショップは、neuroengineering発展の一助となるだろう。 Dr. Douglas Bakkum Dr. Shih-Chii Liu Dr. John Arthur Mr. Spencer S. Kellis 奥野弘嗣助教 6.3 グローバルセミナー (1)高温超伝導薄膜とデバイス応用 開催日: 平成21年6月22日 講演件数: 1件 (うち外国人講演1件) 参加人数: 18名 (うち外国人4名) 概要: 講演者の所属機関である,Institute of Physics, Chinese Academy of SciencesのNational lab for superconductivityにおける研究活動が最初に紹介された.続いて本144

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