平成21年度 実績報告書
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高度人材育成事業(統括責任者 谷口研二)とが連携して実施しているものである.研究だけでなく,教育においても産学連携を実施するプログラムである. 4.4.1 実施目的 2007年における団塊の世代の一斉退職に伴い,マニュアル化しづらい現場固有の技術の継承が困難になるのみならず,それによって企業活動自体が停滞する恐れがあると認識されている問題,いわゆる「2007年問題」に代表されるように,若手企業技術者への工学教育の重要性が重要視されている.職人的作業や機械化が困難な作業の多い製造業において,特に危機感が強い.エレクトロニクスにおいては,デバイス設計やアナログ集積回路設計がその例の1つとなっている.なお,大阪大学工学研究科では,平成17,18年度において経済産業省産学連携製造中核人材育成事業「実践型パイロットプログラム(OJE)によるものづくり高度人材育成プログラム」の一環として「アナログ回路技術プログラム」を実施し,その取り組みは高度人材育成事業の一部として現在でも自主的に実施されている. このような状況を鑑みて,本拠点教育実践支援室では,大学でエレクトロニクスを専攻していない企業の若手技術者・研究者を対象とした教育プログラム「社会人のためのリメディアル・エレクトロニクス」を高度人材育成事業との連携の下で実施する. 4.4.2 実施内容 ■アナログ技術講座(土曜日開催) ①アナログ回路実践講座 定員20名 3時間×6回 13:30-16:45 ②オペアンプ設計実践講座 定員15名 3時間×6回 10:30-14:45 ③電気回路基礎講座 定員20名 3時間×6回 10:30-14:45 ④半導体デバイス講座 定員40名 3時間×6回 13:30-16:45 ⑤CMOSアナログ回路講座 定員40名 3時間×6回 13:30-16:45 ⑥高周波技術基礎講座 定員40名 3時間×6回 13:30-16:45 ⑦アナログCMOS集積回路演習講座 定員20名 3時間×6回 10:30-15:00 ⑧RFアナログ集積回路講座 定員40名 3時間×6回 13:30-16:45 ■先端アナログ技術セミナー(土曜日開催) 第1回 「アナデシ混載LSI における基板ノイズ」 永田 真氏(神戸大学) 10/6(水) 18名 第2回 「最先端MOSFETとその将来」 平本 俊郎先生(東京大学) 10/26(月) 18名 第3回 「スイッチング電源のノイズ問題」 財津 俊行氏(日本TI(株)) 11/18(水) 21名 第4回 「カーエレクトロニクスを支えるアナログ技術」 飯田 眞喜男氏((株)デンソー) 12/16(水) 17名 120

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