平成21年度 実績報告書
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4.教育支援プログラム 4.1 はじめに 本グローバルCOE『次世代電子デバイス教育研究開発拠点』(以下本拠点)では,組織の壁を取り外した新しい教育研究プラットフォームを構築し,社会的要請に応えうる次世代電子デバイスの研究開発と人材育成を同時に実践する機動的な教育研究拠点の形成を目指す.後者の人材育成に関しては,急速に発展するエレクトロニクス分野での熾烈な国内外との競争に勝ち抜くために,高リスクなイノベーション指向の研究シーズを実用化に展開していくことが求められている状況において,個々の専門分野・階層だけに精通するだけでは不十分であり,分野・階層横断の知識・経験を有し、全体を俯瞰できる人材が要求されている. 本拠点において初めて考案され,設置された教育研究ユニットであるIDER (Innovation-oriented Dynamic Education and Research)ユニット は,①明確な目的設定,②補完的異分野連携,③ダイナミックなユニット構成,④若手研究者の自立的活躍の場であること,により特徴づけられる,イノベーション創出を目指して活動する教育研究プラットフォームである.教育実践支援室においては,このIDERユニットにおける研究をソフト面で支援するための「シリコン学教育プログラム」や「MOT教育プログラム」などの特色ある教育プログラムを実施するとともに,IDERユニットにおける研究活動に参画する博士課程学生及び博士課程進学予定の博士前期課程学生を経済的に支援する「グローバルCOE研究員・研究補助員」制度を実施している. また,教育実践支援室では,大学でエレクトロニクスを専攻していない企業の電子デバイス開発・研究者を対象とした教育プログラム「社会人のためのリメディアル・エレクトロニクス」を実施している. 4.2 「グローバルCOE研究員・研究補助員」制度 教育実践支援室では,機動的なグローバル教育研究プラットフォームであるIDER ユニットにおける研究に従事する博士課程学生及び博士課程進学予定の博士前期課程学生を経済的に支援することを目的として,「グローバルCOE研究員・研究補助員」制度を実施している. IDER ユニットにおける研究に従事するグローバルCOE研究員(Global COE Research Fellow)もしくはグローバルCOE研究補助員(Global COE Research Assistant)は,下記の要件を全て満たす者から公募により採用される. (a) IDERユニットの構成員. (b) グローバルCOE研究員については大阪大学の博士後期課程学生,グローバルCOE研究補助員については大阪大学の博士後期課程進学見込みの博士前期課程学生である者. (c) 主たる専攻(工学研究科電気電子情報工学専攻及び基礎工学研究科システム創成専攻)に所属する者ならびCOE推進研究室の教員が学位論文主査(予定)となる者. (d) 日本学術振興会特別研究員,国費留学生,社会人ドクター,他のCOEでのRA等,でないこと. 115

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