平成19年度実績報告書
96/126

有機・高分子材料の高品質結晶育成技術の開発 ユニットリーダーの氏名・所属 氏名 役職 所属(部局・専攻・講座) 村井良多 D2 工学研究科・電気電子情報工学専攻 ユニットの概要 有機材料は次世代のフレキシブル電子デバイスとして注目を集めているが、単結晶成長の研究は十分に行われていない。 本ユニットでは有機半導体材料として期待されるルブレンを研究対象として、溶液攪拌法、レーザー照射などを利用した溶液プロセスから、高品質有機結晶を育成する技術の開発に取り組む。また、溶液中で高分解能観察が可能なAFMおよび光学観察系を構築し、有機・高分子の結晶成長過程の直接観察を行うことで、溶液攪拌法やレーザー照射結晶化の原理解明および、技術の高度化を目指す。 研究背景 および目的 有機材料は次世代のフレキシブル電子デバイスとして、注目を集めている。しかし、有機材料は無機材料と比較して結晶育成は非常に困難であり、画期的な高品質結晶育成技術の開発が求められている。本ユニットでは、生体高分子結晶育成で培われた、溶液攪拌や、溶液へのフェムト秒レーザー集光照射による核発生制御(以降、レーザー誘起核発生と記述)などの技術を応用し、高品質な有機単結晶育成技術の開発に取り組む。材料には、有機半導体として注目されているルブレンを使用する。 また、溶液攪拌やレーザー誘起核発生により高品質結晶が得られるメカニズムを光学顕微鏡や原子間力顕微鏡(AFM)などを用いた結晶成長の直接観察によって明らかにすることにより、これらの技術の高度化を目指す。 本研究により得られた成果は、有機・高分子材料の高品質結晶作製を容易にし、次世代電子デバイス開発に貢献する。 IDERユニットの構成 氏 名 役 職 所 属 [ユニットリーダー] 村井 良多 [ユニットメンバー] 川原 寿人 笹井 謙一 長嶋 剣 阿部 真之 松村 浩由 高野 和文 安達 宏昭 [ユニットアドバイザー] 森 勇介 森田 清三 井上 豪 D1 M2 M2 ポスドク 准教授 助教 准教授 代表取締役社長 教授 教授 准教授 電気電子情報工学専攻 電気電子情報工学専攻 電気電子情報工学専攻 電気電子情報工学専攻 電気電子情報工学専攻 応用化学専攻 生命先端工学専攻 株式会社創晶 (電気電子情報工学専攻特任准教授) 電気電子情報工学専攻 電気電子情報工学専攻 応用化学専攻 96

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です