平成19年度実績報告書
80/126

フォトニック結晶半導体レーザを用いた次世代光通信用送信デバイスの開発 ユニットリーダーの氏名・所属 氏名 役職 所属(部局・専攻・講座) 百瀬 英毅 兼任助教 工学研究科・電気電子情報工学専攻・エレクトロニクスデバイス講座 ユニットの概要 フォトニック結晶構造を用いた次世代半導体レーザ素子の開発と、半導体レーザ素子を高速に駆動させる回路の開発を融合させ、次世代の通信速度(80~160Gbit/sec)に対応できる光通信用の送信デバイスの開発を行う。 研究背景 および目的 高度情報化社会を迎え、各家庭にブロードバンド通信が普及するなど、膨大なデータが通信されるようになってきた。これに呼応するように通信容量も増加し、ほぼムーアの法則に従って容量が拡大する技術開発が進められ、現在幹線系は40Gbit/secへの移行が目前に迫っている。しかし、その後の大容量化については、現在の半導体レーザ構造では通信速度への追従が難しく、既存技術の改良では開発の目処が立っていない状況にある。 そこで本IDERユニットではフォトニック結晶構造を用いた次世代半導体レーザ素子の開発と、この素子を高速で駆動させるための回路開発を融合し、通信速度(80~160Gbit/sec)に対応できる光通信用の送信デバイスの開発を目指す。 端面発光型レーザ、面発光型レーザに次ぐ第3世代の半導体レーザ構造として提案をし、開発を進めているフォトニック結晶半導体レーザは、高い動作周波数が理論的に予測されており、上述した通信速度のブレイクスルーとなることが期待されている。また、レーザ素子を並列に配置することが容易であるため、そのまま波長多重通信に展開することが可能であり、従来のアレイ導波路回折格子に比べて劇的なコスト削減が期待される。このため、アクセス系への波長多重通信化、さらには各家庭・職場などで使われている銅線によるツイストペアー・ケーブル部分を光ファイバーに置き換えることも期待される。 IDERユニットの構成 氏 名 役 職 所 属 [ユニットリーダー] 百瀬 英毅 [ユニットメンバー] 井戸 徹 Bogoda Indika Udaya Kumara 宮地 哲平 [ユニットアドバイザー] 近藤 正彦 兼任助教 特任講師 M2 M1 教授 電気電子情報工学専攻 フロンティア研究センター 電気電子情報工学専攻 電気電子情報工学専攻 電気電子情報工学専攻 80

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です