平成19年度実績報告書
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3. 教育研究プラットフォームIDER 3.1 Innovation-oriented Dynamic Education and Research (IDER)とは 3.1.1 IDERの目的 文部科学省グローバルCOEプログラム『次世代電子デバイス教育研究開発拠点 -新材料・新手法で打ち破る素子性能の限界-』では,組織の壁を取り外した新しい教育研究プラットフォームを構築し,社会的要請に応えうる次世代電子デバイスの研究開発と人材育成を同時に実践する機動的な教育研究拠点の形成を目指している.その理念を具体的に実現すべく,本プログラムでは世界最高水準の卓越したシーズを基本単位とする教育研究ユニットInnovation-oriented Dynamic Education and Research (IDER)を以下の基本ポリシーに基づき構築した. ① 明確な目的(イノベーション創出に焦点を絞った戦略テーマ)の設定 ② 補完型異分野連携ユニット(差別化技術を有する国内外の研究組織の積極的取り込み) ③ 研究の展開に柔軟に対応した機動的(ダイナミック)なユニット構成の発展 ④ 若手研究者に自立的活躍の場を提供 3.1.2 IDER制度の概要 当拠点における教育研究プラットフォームIDERの制度の概要は,以下のようなものである. (1) IDERユニットの構成 IDERユニットはユニットリーダーおよびユニットメンバーから構成される.ユニットリーダーはCOE推進研究室に所属する若手教員(助教・講師・准教授),ポスドク,博士後期課程学生を有資格者とし,IDERの活動を統括する.また,リーダーの指揮のもと研究を遂行するユニットメンバーには,COE実施専攻所属の博士後期課程学生,進学予定の博士前期課程学生,ポスドク,若手教員,さらに連携する国内外の企業・他大学等の他機関の教員,博士後期課程学生,研究員を含めることができる.なお,博士前期課程学生,学部4年生についても研究補助員として参加を認められる.その他IDERには,教育研究に関する適切な助言を行うことのできるユニットアドバイザーを置くものとする.「組織の壁を取り外した新しい教育研究プラットフォーム構築」という当プログラムの理念を実践するため,ユニット構成の必須条件として,原則的に2つ以上のCOE推進研究室の博士後期課程学生,進学予定の博士前期課程学生,ポスドクもしくは若手教員がメンバーに含まれることが義務付けられる.IDERの構成としては図3.1に示すように,メンバーがCOE実施専攻内部に限られる形態のほか,①他機関連携型,②企業連携型,③海外連携型といったカテゴリーも設けている. (2) 実施期間 IDERの実施期間は最長4年間(平成20年度から23年度)とする.ただし,毎年度末にヒアリングを行い,次年度への更新の可否を審議する. 65

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